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動脈硬化

動脈硬化とは

動脈の内側にコレステロールなどが溜まった結果、血管の内腔が狭くなり、しなやかさがなくなって硬く脆い状態になってしまう状態のことを動脈硬化といいます。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が、血管の壁に脂肪の塊を形成して動脈硬化を進行させます。
動脈硬化の症状はありません。ただし、コレステロールが溜まった部分にストレスが掛かり破裂すると、血の塊(血栓)ができて脳梗塞や心筋梗塞を発症します。
動脈硬化は40代から進行しやすくなります。また、喫煙習慣がある、高血圧状態が継続している、糖尿病・脂質異常症・肥満傾向の方なども注意が必要です。

動脈硬化の予防

食生活の改善をする

・体重が標準体重よりオーバーしている場合
★標準体重(kg)の計算方法:身長(m)×身長(m)×22

まず、過食を抑えることが大切です。脂肪やビタミンのバランスもありますが、大体の場合、炭水化物の摂りすぎが原因になっていますので、夕食から白米を除き、こんにゃくやキャベツ・ところてんなどで置き換えると効果が出やすいです。
鍋で野菜やビタミンを豊富に摂っていくことも良い方法です。一番やってはいけないのは、21時以降に疲れたまま帰宅し、カップラーメン・とんかつ弁当・アイスクリームなどを食べてしまうことです。21時以降はそれこそ、余計な食事をしてしまうくらいなら早く寝て、体に充分な休息を与えていくほうが、余計なカロリー摂取をせずに良いかと思います。

運動をする

有酸素運動を継続することが大切です。
はじめのうちは、体も燃焼効率が低いので、ゆっくりと筋肉痛にならないペースでウォーキングする強度が良いです。
筋肉痛になってしまうほどの強度にすると、乳酸がたまる無酸素運動になり、ストレスが溜まってしまうため逆効果です。気持ちに余裕が出てきたら30分→60分に伸ばし、前後にストレッチをいれてあげれば尚効果的です。
長時間、気持ちよく続けることが動脈硬化を予防するための運動としては効果的です。

禁煙をする

できれば中止してください。しかし、やめてストレスが増強して甘いものに走ってしまうと、糖尿病になってしまい逆効果なこともあります。禁煙外来を利用して、ニコチンを補助で使用しながら離脱するのも一手です。

ストレス対策をする

様々な生活シーンがあり、一言で片づけるにはあまりにも難しい問題です。ただ、仕事のストレスに関しては有酸素運動と並んで、今流行りのピラティスやヨガは効果があります。
肩こりやインナーマッスルのコリが、ストレスの増悪原因になっていることも大いにあるため、ストレッチなどの伸ばすトレーニングも重要になります。これですっきり熟睡できたり、倦怠感が改善すれば、大いに効果が継続するでしょう。

動脈硬化のリスクを減らすには
  • リラックスできる範囲での有酸素運動を継続しましょう。できれば1回30分以上を、週に3回できるととても良いです。(息をつめたり、全力疾走して苦しい思いをするのはかえってストレスになります。)
  • 喫煙習慣をやめる
  • 過剰な脂肪摂取、炭水化物の摂取を控える
  • 睡眠をしっかりとる

結果的に、適度な体重コントロールと、ストレスコントロールが大切です。

動脈硬化の検査

心電図検査について

直接的に動脈硬化を調べる検査ではありませんが、狭心症・心筋梗塞まで進行していた場合には異常をチェックすることができます。

眼底検査

糖尿病などは、一番早く体の動脈硬化異常を知らせてくれる検査です。
糖尿病などにかかったり、見え方の異常を感じないと、わざわざ瞳孔を広げてまで受けたいと思う検査ではありませんが、とても有用な検査です。
上腕部と下肢(足)の血圧差、脈拍の乱れなどについて血圧差がひどいと、血管の途中で狭いところがあるかもしれません。
ただし、ほとんどは実測で医師が計測しなおすと、問題がないことがほとんどです。症状があれば、超音波検査で狭窄部位を検査していくことになります。体の深いところを走っている血管についてはCTで検査を行います。

動脈硬化の治療

動脈硬化は、脳梗塞・狭心症・心筋梗塞で問題が生じない限り、あまり調べなくても良い症状です。
人間ドックなどではABI・PWVという検査で、血管の硬さや血流不全の有無を調べています。これで年齢よりも高く血管年齢が出た場合は、糖尿病・高血圧症・脂質異常症・尿酸値・ストレスなどを振り返ってみる良い材料になります。

 

薬物療法

血液をサラサラにする抗血小板剤が中心になります。
プレタールなどは、血管の拡張作用も併せ持っていますので、症状を改善させるには良い薬になります。

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